先日、北海道獣医師会より先月に札幌で開催された年次大会での発表が、北海道地区学会長賞に選出された通知を受けた。
全く予期していなかったので驚くと同時に、日ごろの仕事が評価されたようで素直にうれしく思う。
この場を借りて、自分を信頼してこの手術を実施させていただいた牧場の皆様、手伝いをしてくれた当クリニックのスタッフ、この発表を選出していただいた審査員の方々、会場等で活発なディスカッションをしていただいた先生方に感謝の意を表したい。
内容は陰部の整形に関するもので、繁殖牝馬では年齢と共に陰部が写真左のように傾いてくるものがいる。すると陰部が糞中で汚染されやすくなるし、引き伸ばされることにより空気を吸い込みやすくなる。それが不妊や早期杯消失の原因となることがある。
発表した手術は、肛門と陰部の間を切開し、奥まではがして陰部上端を引き出して固定するといったもの(写真右)。一度手術すると、1~2年後でも良好な受胎率が得られたのもメリットの一つだ。
モチベーションを上げることができたように思う。
受賞に恥じぬよう、日々精進していきたい。
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